アラ還女子にとってのお金と時間

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アラ還女子にとってのお金と時間について考えてみましょう。
結論から言うと一番大切なのは時間なのではないでしょうか。

目次

お金と時間は交換できるか

ニック・マジューリの「JUST KEEP BUYING」という本の中に次のような一節があります。

ウォーレン・バフェットと自分の人生を今すぐ交換してもいいという人はいないはずです ー たとえ、それによって彼の全財産が手に入るとしても。バフェットも、全財産を失うことと引き替えに20歳に戻るかと尋ねられたら、すぐに「ぜひそうしたい」というでしょう

JUST KEEP BUYING|ニック・マジューリ、児島修 訳

これはお金と時間についての関係を端的に物語っています。
バフェットは世界一のお金持ちですが、93歳です(R5.11月時点)。大概の人はこの取引にNOと言うでしょう。

逆もしかり。全財産を失っても20歳の方が遥かに魅力的でしょう。

ではもう少し年齢を上げて、自分が60歳だとしてみましょう。この場合でも回答は変わらないでしょう。
バフェットの年までには30年以上もあります。その30年を使えば、なんでもできるような気がします。

もしかしたらバフェットのようなお金持ちになれる可能性も全くゼロという訳でもありません。
バフェットにはなれなくても、何者かになる可能性は残っています。
人生100年時代、60歳はまだまだ若いです。

ことほどさように、時間は何ものにも替え難いということです。自由な時間には無限の可能性があるように感じます。

ですので、たとえ大金持ちになれるとしても、フリーハンドな時間を手放したくはない、バフェットと交換するのはNOということになるのです。

アリはいつ遊ぶのか

ビル・パーキンスの「DIE WITH ZERO」という本があります。

冒頭部分でイソップの「アリとキリギリス」の寓話を用いて、この本のテーマが語られます。

キリギリスが歌って遊んでいる夏の間せっせと働いて食料を蓄えたアリ。冬がやってくるとアリは生き残り、キリギリスは飢え死してしまいます。この話の教訓は働くべき時には働く。つまりアリは正しい訳です。
しかし、ここで著者は疑問を投げかけます。

アリはいつ遊ぶことができるのだろう

DIE WITH ZERO ビル・パーキンス、児島修 訳

何時か来る日のために一生懸命お金を貯めても、それを使わずに人生を終わったら、自分は何のために働いたのだろうと嘆かざるを得ないでしょう。

将来に備えて食料を貯えるアリの生き方は堅実な生き方で、決して否定されるものではありません。遊び惚けたキリギリスは自業自得と言われました。
でも、自分の人生の持ち時間を考えたら、いつまでもアリのように働くこともないでしょう。
この際キリギリス的に人生を謳歌したいです。

馬だ!馬だ!

シェイクスピアの「リチャード三世」第5幕第4場、
劣勢の戦いの中、馬を失いつつも必死に剣をふるうリチャードが最後に吐く有名なセリフ

A horse! A horse! My kingdom for a horse!

馬だ!馬をよこせ!代わりに俺の王国をくれてやる、馬!

リチャード三世 第5幕第4場 シェイクスピア、松岡和子 訳

これもお金と時間の関係に読み替えることができます。
何人もの人間を死に追いやって王冠を掴み取ったリチャードが最後に馬を求めるのです。
人生の虚しさを見事に表したセリフです。

古来から不老不死を願う人は数多いましたが、年齢を重ね人生の終わりを意識せざるを得なくなった時、若さ(=時間)を得られるなら…  このセリフにまさしく共感できます。

定年後の時間

定年後の時間を考えてみましょう。

現役時代は仕事や睡眠、食事、家事などを除いた自由に使える時間は、せいぜい平日2時間程度でしょう。
休日は労働時間並みの8時間を自由に使えると仮定すると
1週間で26時間(2時間×5日+8時間×2日)
1年間で約1,350時間(26時間×52週)です。
38年会社員をしたとして、約51,000時間(1,350時間×38年)となります。

定年後、仮に1日に8時間を自由に使えるとして
1週間で56時間(8時間×7日)
1年間で2,900時間(8時間×365日)です。
18年あれば約52,000時間です。

定年後に現役時代の匹敵するこれだけ時間があるという計算になります。

自分で稼いだものは自分で使い切りたい。
何かをするには時間が必要だ。
今後は時間が一番希少だ。

と考えると、いつまでも会社にしがみついてはいられません。自由な時間を減らしたくないですよね。
勿論、働かないという意味ではありません。仕事をするにしても、自分が決定権を持つ仕事は楽しい時間のはずです。楽しい時間は自由な時間と同じです。

人生のステージに応じて、優先順位は変化していきます。今、一番大切なものはなんでしょう。
自由な時間、つまり自分でコントロールできる有意義な時間を楽しみましょう。

まとめ

・お金と時間は交換できません。
・定年後の人生、一番大切なのは時間です。
・自由な時間を楽しみましょう。

 

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この記事を書いた人

昨年定年退職した均等法1期生。
定年後もフルタイムで仕事を続けています。
定年後の不安を解消するため、お金の勉強をスタートしました。
新米のファイナンシャルプランナーでもあります。

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