第10回 「ハモるとエモい!」
第11回 「いろいろあった人生を曲にのせよう」を見ました。
第10回 「ハモるとエモい!」
今回のレッスン
革 命:19~33小節
ジムノペディ:22~39小節
今回のポイント
今回は、「革命」から先にレッスンします。
まずは、「ハ短調」と「ハ長調」を聞き比べ、短調と長調の違いを体感した後、改めて19小節から弾いていきます。
19~24小節は短調、25小節から長調に転じ、31小節は短調、32小節で長調、33小節で短調に戻ります。長調のところでは、革命への希望や明るさを感じながら、短調では、悲しみを感じながら弾いていくイメージです。そんな風に意識して弾いていくと、32小節のファ~ラ♭~ミ♭のアルペジオからファ~ミ♭~レ♭~ミ♭と続くところなど涙が出るほど美しく聞こえてきます。
ジムノペディは冒頭の和音を聞いただけで、「ああこの曲だ」とわかる特徴的な曲です。
この浮遊感漂う特徴的なハーモニーはどこからくるのか。
講師曰く、「冒頭の和音の時点では何調かよく分からない。調性を判断しづらいハーモニーでサティは書いている。有名なファ♯~ラ~ソ~ファ♯~ド♯~シ~ド♯~レ~ラのメロディーも、22小節からのラ~シ~ド~ミ~レ~シのところも調性が捉えにくいが故の浮遊感が続いていって、最後の39小節の和音でニ長調だとはっきりわかる」とのこと。
また、32~39節と71~78小節は、ほぼ同じ音なのですが、最後の和音が、「レ~ファ♯~ラ~レ」と「レ~ファ♮~ラ~レ」で、ファの音だけが違います。講師の、「ひとつ前のド~ミ~ラ~ドの和音からレ~ファ~ラ~レと続く音の流れがエモい」というのは同感です。
練習日記
7回、8回、9回と「リズム」、「メロディー」、「ハーモニー」と学んできました。
音をとることはできるという前提でレッスンは進んでいきます。ジムノペディは取り敢えずこのペースについていっていますが、革命は遅れています。つまり、まだスラスラに至っていません。
3か月でマスターなので、12月末までは時間はあります。ゆっくり丁寧に練習していこうと思っています。あと楽典を復習しようと思いました。
第11回 「いろいろあった人生を曲にのせよう」
今回のレッスン
ジムノペディ:一曲通し
革 命:一曲通し
今回のポイント
「ジムノペディ」も「革命」も、通して弾きます。
今回のテーマは「いろいろあった人生を曲にのせよう」ということで、奏者の思いやストーリーを曲の流れにのせて通していきます。「演出家になった気分で」とのこと。そのように弾きたいか、どのように聞いて欲しいかということですよね。勿論、解釈は人様々です。
一曲通して弾くあるいは次回の本番(皆の前で弾く)を意識すると、どうしても緊張してしまいます。緊張するとテンポが早くなったり、力が入ったりするので、しっかり「脱力」すること、3拍子のリズムを意識することなどのアドバイスがありました。
革命の、ド~レ~ミ♭~ミ♭の主旋律が出てくる9~11小節も、「ピアノが弾けていないのは多くの場合脱力ができていない」とのことで、ここでもやはり「脱力」です。「手首を柔らかくする」、そして「鍵盤を押すのではなく引く感じで弾く」ことで脱力を意識します。
33~38小節の半音が連続するところは、適宜、ペダルを上げて音が混ざらないよう弾いていきます。そうすると早い箇所でも音が濁らずに滑らかに聞こえます。ペダルの踏み方も、「全部踏む」、「半分だけ踏む」、「1/4だけ踏む」のそれぞれで響き方が異なります。
手も正しい形で弾く。つまり、まっすぐ手を置く。傾くとうまく弾けません。
緊張していると指に力が入るので「脱力」、それと真っ直ぐという「姿勢」です。
練習日記
次回で最終回ですが、生徒のおふたりが通して弾いているのを見ると、自分ごとのように感動します。自分も番組を見ながら悪戦苦闘しているので尚更です。
テキストに「練習が作業になってしまっていたらどんなに時間をかけても上達は難しい」とあります。ピアノに限らずなんでもそうですけど、ルーティンで、やったことだけで満足してしまってダメですよね。ですから、「行き詰まったらちょっと休もう」というのも納得です。
「休息をとっている間に脳と指の間をつなぐ神経回路がつながり、弾けるようになる」とありますが、これは実感。難しいところはある程度練習をしたらその日はもう寝てしまいます。次の日起きたら弾けるようになっているというのは多々あることです。