来春定年退職を迎える何人かの女性と話す機会がありました。
定年後のライフスタイルをはっきりと決めている人は潔いです。
定年後はもう働かないとか、週3日だけにするとか、ハッキリと言ってくれます。
また、子どもがまだ学生だとか、家のローンが残っているなど、働く理由が明確な人も迷いません。
まだ働くつもりとハッキリ言ってくれます。
悩ましいのは、
〇「何らかの事情でもう少しお金を貯める必要があるので働こうと思っているが、敢えて働かなくても夫の収入でなんとかなる」とか、「貯金でなんとかなる」とかで、是が非でも働かないといけないという訳でもないというパターン
〇働こうと考えていたけど、周りの同期入社組にきっぱり辞める人が多くて、「みんな辞めるんだったら、自分も辞めようかな」と迷っているパターン
〇働いても働かなくてもどっちでもいいんだけど、どっちにするかハッキリ決められずに悶々としているパターン
といったケースをよく聞きます。
頭の中でいろいろな声がグルグル回っているのだと思います。
定年まで働いたんだから、もう仕事辞めてもいいんじゃない?
これ以上仕事でストレスを抱えたくない!でも、お金も欲しいし・・・
前からやりたかったことをやりたい!元気なうちに始めないと!
何もしないと時間を持て余してしまう
社会との接点を持っておきたい
定年は一つの区切りだから、そこまでは続けようと考えるのはわかりやすいです。
区切りまではきちんと続けようというモチベーションも上がります。
この世代の定年女子は少数派です。育休法施行が92年ですし、均等法が努力義務から禁止になったのは97年、働き方改革も、女性活躍もつい最近の話です。早々に方向転換した人の方が多いと思います。
定年女子は、そのような途中方向転換組を横目で見ながらも、兎にも角にも最後まで続けた人です。ものすごく頑張ったでしょうし、もしかしたら、どこか踏み切れなかった人かもしれません。
40年近く働いてきたら、働くのが当たり前になっているでしょう。
人間は自分の食い扶持は自分で稼ぐというのが基本だと思います。食い扶持を稼げなくなったら、その気力がなくなったら、引退を考えたらいいのではないでしょうか。
年齢だけの理由で切ってしまう定年という考え方は今の時代にそぐわなくなっています。何歳だからどうこうだとか、もうこの年だからどうこうだとかは関係ないでしょう。
定年だとか年齢だとか気にしなくていいんじゃないでしょうか。
次にやりたいことがまだハッキリと決まっていなかったら、とりあえず仕事を続けたらいいと思います。
また、忙しくしている方が性に合ってるというなら働く選択がいいと思います。
辞めるのはいつでもできますが、逆は難しいです。
定年後もフルタイムの仕事を続けていると、生活リズムは基本変わりません。
平日に旅行に行くとか、買い物に行くとかいうのもなかなか時間が取れません。
平日に休みを取ったときに、混雑していない街を快適だと感じるなら、そういう時間が取れるスタイルにシフトしていきたいですね。
やりたいことをする時間がもう少し欲しいなら、働く時間を減らしていけばいいのです。
自分が心地よい時間配分とライフスタイルを目指しましょう。
ライフスタイルをチェンジすべき時は自然とわかるような気がします。どこかで今だという時が来るのを待ちましょう。常に意識して考えていると、自然と声が聞こえると思います。
その声が聞こえないうちは続けちゃったらいいと思います。