定年女子のお片付け ~書類編~

定年はライフスタイルや人間関係が大きく変化する節目の時です。

定年退職を機に、現役時代の仕事関係で溢れ返った様々なモノをバッサリと断捨離してみるのはいかがでしょう。
人生の次のステージに進むために、過去への執着を切り離してみませんか。

目次

書類の整理

「断捨離」とは、元々はヨガの言葉で「断行」「捨行」「離行」の3つを表しています。
・断行=不要な物が入ってくるのを遮断すること。 
・捨行=今ある不要な物を捨てること。
・離行=執着している物・事柄から離れること。

やましたひでこさんの「新・片づけ術 断捨離」で一躍有名になりました。

片付けの定番である服や靴、バッグやキッチンツールなどは本来の断捨離に任せておいて、ここでは現役時代の仕事に関係する諸々の断捨離を考えてみましょう。

まず思い浮かぶのが書類や本といった紙関係、捨てるものが沢山あるのではないでしょうか。

紙系資料の6分類

仕事絡みの紙系資料を下記の6種類に勝手に分類してみました

  • 手続資料
  • 陳腐化資料
  • 教科書的資料
  • 未練たらたら資料
  • 今後も使う資料
  • 思い出資料

順番に見ていきましょう。

手続資料

現役時代、主に会社の中で様々な手続きなどに使った書類です。
例えば、給料明細(今時は電子化されていると思いますが・・・)、退職金関係、年末調整関係、福利厚生関係、社内研修関係などなど、様々な書類があるのではないでしょうか。
こういったものは、今後はまず使わないでしょうから、この際バッサリと捨ててしまいましょう。

陳腐化資料 

仕事関係で保存しておいたり集めたりした資料のうち、今となっては内容が古すぎて使い物にならない資料もあるでしょう。記録として意味のあるものはさておき、これらも迷わず捨ててしまっていいでしょう。

教科書的資料

仕事上の必要に迫られて勉強のために揃えた資料で、今後も使うかもと思って取っておいたもの。例えば、法律関係や、様々な制度の解説本や参考書などがあるかもしれません。学生時代の教科書的なモノといえるかもしれません。これらもおそらく使わないでしょうし、必要なら新しいものが幾らでも入手できますから捨てちゃいましょう。

未練たらたら資料 

会社生活では意に沿わない人事異動が日常茶飯事です。個人的にこの分野をやりたいと思っていたとしてもなかなか希望通りにはいきません。「来るべき日のために」とか、「もう一度返り咲いたときに活用できるだろう」と思って保管している資料ってありますよね。

例えば現役時代ずっとAという分野を専門にしていたのに、ある時Bという分野に異動になってしまった。自分としてはAが好きだし、専門家だという自負もある、今はたまたまBを担当しているが、「いつかAに戻りたい。戻れるはずだ、自分以外にこの分野ができる人はいない」などと思っていたとします。そしてAに関係する資料を、「いつか来る日」のためにずっと持っているというケースがありますよね。
この類が所謂「未練たらたら資料」です。

現役時代ならば、「いつかもう一度」という希望に縋りつくことができたかもしれませんが、退職してしまったのなら、哀しいかな、もはや「再び」というのはありません。

このような資料は、Aの仕事をやっていた時の楽しかった過去の思い出、シンプルにAが好きな自分というアイデンティティなどと結びついています。「未練資料」を捨てるということは、過去への未練を断つということ、しがらみを断つということ、あの日の自分とさよならするということです。
なかなか捨てられないかもしれません、結局捨てられないかもしれません。
しかし、去るもの日々に疎しです。これらを捨てると踏ん切りがついて、新たな一歩を踏み出せるような気がします。

今後も使う資料

「未練資料」であっても、今後もその分野を極めていきたいというのであれば、意味合いが変わってきます。その資料は生きています。今価値がある資料は「未練資料」ではありません。

先ほどの例でいうと、例えば新たにA分野での仕事を始めたとか、大学院に入り直して更にAについて勉強したいなどの場合です。こういったケースでは生きた資料と言えるでしょう。今現在役に立つ資料なので、手元に置いておいて有効活用しましょう。

思い出資料

ある出来事や人間関係と深く結びついた資料というのがあります。ものすごく一生懸命やった達成感の証のような資料、やっていた当時はしんどかったけど今となっては良い思い出になっている出来事と結びついた資料、その時の仲間との一切合切が蘇ってくる資料、こういったものは、その当時の思い出と一体化しています。

言ってみれば古い写真のようなものです。こういったものはなかなか思い切れないので、無理に捨てることはないかもしれません。しばらくは置いておいてもいいのではないでしょうか。そして何時かもういいよねというタイミングが来たら捨てればいいですし、いつまでも手元に置いておきたいという気持ちが強ければ、思い出として持っておくようにしたらいいのかなと思います。

過去への執着を捨てる

思い入れの強いものを手放すのは心理的なハードルが高いです。

捨てるということは「過去」や「あの頃の自分」への執着や未練を切り離すことに他なりません。

私たちはなるべく現状を変えたくないと思ってしまいますから、何かのきっかけがないとなかなか捨てることができません。引っ越しや退職はひとつのきっかけです。

捨てるかどうか迷った時に「いつか使うかも」と思って置いていても、そのいつかは永久に来ないかもしれません。
よく1年間使わなかったものは必要ないから捨てたらいいと言います。かといって全て捨ててしまうにも抵抗があります。思い出や記憶も大切です。

自然体で考えて、今の自分にとって必要ないと思ったら捨てる。新たな一歩を踏み出すための断捨離を始めてみませんか。

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この記事を書いた人

昨年定年退職した均等法1期生。
定年後もフルタイムで仕事を続けています。
定年後の不安を解消するため、お金の勉強をスタートしました。
新米のファイナンシャルプランナーでもあります。

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