定年後の歩き方 ~彼の場合~

最近、仕事絡みのセミナーや講演会でよく出会う人がいます。

彼は定年退職後再雇用で5年間働いていましたが、この春に完全リタイア。今は特に何もせず、悠々自適な日々を過ごしています。

元々この手の催しにマメに顔を出す人だったし、加えてこの手の催しが嫌いじゃない人だったので、退職後も義理堅く顔を出しているのかと思っていましたが、何回か顔を合わせるうちに、「これは義理ではない、楽しいのだ」と認識を改めるに至りました。 

俗に「金」、「健康」、「孤独」が老後の3大不安と言われます。

彼の場合、年齢的に年金を受け取れるし、(多分)貯金もあるだろうし、経済的理由で働く必要は全く無いと思われます。リタイアして間もないので身体的にも精神的にも現役時代とさして変わらないのではと推測します。

であるならば、おそらく案内があるのでしょうから、セミナーや講演会等に積極的に顔を出すというのは結構いい選択だと思います。何故なら、楽しいし、刺激的だし、主催者側からも、たとえお世辞だとしても、出席を感謝されることでしょうし。

リタイア後にこのような楽しい日々を送るにはいくつかの条件があります。

第1に、その手のセミナーが好きなこと
第2に、声をかけてもらえる人間関係が構築されていること
第3に、現場では空気のような存在感を心がけること
といったところでしょうか。

いくらお誘いがあっても、全く興味がないセミナーにわざわざ出掛けていくのは辛いです。現役時代は義理で行く場合も多々あるでしょうが、リタイアしたら関心があるものだけにしたいです。好きな分野ならこれほど楽しいことはないでしょう。内容が面白ければ言うことなしです。

リタイア後も声をかけてもらうためには、現役時にマメに顔を出しで良好な関係を築いておくとともに、「あの人はこういうのが好きだから声を掛ければ来てくれる人だ」と思われておくことも肝心です。気の利いた感想でも言えれば喜んでもらえるかもしれません。

しかしここで注意すべきなのは、さりげなく空気のような存在感を醸し出すということ。セミナー等では現役の人に出会う確率が高いです。現役チームや主催者に気を遣わせないようさりげない存在でいることを心がけましょう。「また来ている」など煙たがられないように、セミナーの内容だけを楽しんでさっとフェードアウトするのがおしゃれだと思います。

声がかかるうちが花なので、このような機会に声が掛かるようにさりげなく工夫するとともに、当日は空気のような存在感を演出し、催しのみを存分に楽しむというのはいかがでしょう。

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この記事を書いた人

定年後もフルタイムで仕事を続けている均等法1期生。
定年後の不安を解消するため、お金の勉強をスタートしました。
新米のファイナンシャルプランナーでもあります。

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