いよいよ最終回です。
3か月にわたりアインシュタインの足跡をたどって来たわけですが、まだまだ解明されていない問題が沢山あります。
番組では、「宇宙は何からできているのか?」「ワープは実現可能?」「ブラックホールに吸い込まれたら?」「宇宙は無数にある?」などのテーマが紹介されました。
理論上そうなるはずであっても、現時点で検証不可能なことは多々あります。
とはいえ、物理学者の知りたいという気持ちの取り組みが、少しずつ自然界の法則を解明してきたのでしょう。
番組の最後、福田さんの「物理学の考え方に馴染んできた」、「宇宙についてみんながわからないところまで追いついた」というコメントに共感です。
今回の番組を機に、昔買った本を読み返してみました。(たまたま家にあった本です)
特殊相対論、一般相対論から始まり、重力波、ブラックホール、量子力学、超弦理論、ホーキング放射やホログラフィー原理の話も出てきます。
最初に読んだときどのように感じていたのかは今となってはわかりませんが、今回は、番組で話を聞いた後なので、同じテーマの話などは非常に興味深く読むことができました。
この本は2012年の発行(改訂版が出ているのかもしれませんが)なのですが、面白いのは、例えばその時はまだ重力波は観測されていませんでした。岐阜県の神岡鉱山にKAGRAが建設中という記載もあります。
ところが、重力波がテーマの第9回の放送で、2015年にアメリカのLIGOで重力波が観測されたことや、2020年からKAGRAで観測が開始された話が出てきましたよね。
わずか数年での変化に驚くとともに、今後も新しい観測や発見がなされるのだろうとワクワクします。
という意味でとても楽しい番組でした。
次にこの本を読もうと思っています。