大人の勉強ほど楽しいものはない

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先日、毎日新聞に『全国のシニア世代2000人に聞いた 最も多かった”後悔”とは』という記事が掲載されました。(2024.9.7日付)

      これまでの人生を振り返って「しておけばよかった」と思う項目 上位3項目(複数回答有)

  1位 2位 3位
 学び 貯蓄 運動
57.1%54.2%43.6%

  *調査データは、2023年4~5月に実施された「ライフマネジメントに関する高年齢層の意識調査」
   (公益財団法人「生命保険文化センター」)から引用。調査対象は全国の60歳以上の個人2084人。

さらに「どれか一つをやり直せるとしたら」という問いに、「学び」を選んだ人が24・7%でトップだったそうです。 

世の中「リスキリング」だとか「学び直し」だとかという言葉をよく聞きます。社会の変化に対応すべく役に立つスキルを習得しましょうということなのでしょう。勿論、仕事に関するスキルアップは必要です。

しかし、ここではそういう類のものではなく、寧ろ、この際そんなことは関係なく、所謂 “教養”、“リベラルアーツ”的なものをイメージしています。純粋に知的好奇心の赴くままに学びたいことを学ぶと、とっても楽しい時間を持てると思います。  

その際、押さえておきたいポイントは、 

 時間を作る

定年後は、仕事を続けているにしても、現役時代よりは時間の余裕ができる(はず)と思います。
「なんだかんだと忙しくて」という人もいるでしょうが、この際、無理をしてでも時間を作りましょう。「ぼ~っ」としていると、あっという間に時間は逃げて行ってしまいます。
少しずつであっても自由に使える時間を積み重ねていけば、それなりの時間になります。まとまった時間があれば、相当なことができるはずです。

  

マキアヴェッリの手紙ではないですが、

毎夜、古の神殿に赴いて古の賢人たちと語らう。こんなに楽しいことはないでしょう。

マキアヴェッリの手紙についてはこちらもご覧下さい。

自分の関心事を最重視する

自分の好きなこと、関心があることを最優先しましょう。

仕事に活かすためなど功利的な理由ではなく、純粋に学びたいことを選びましょう。(勿論仕事関係とそれ以外なんて明確に区別できませんが)

例えば英語を勉強しようという場合、今更TOEIC800点を目指すというのではなく(ひとつの目安として目指すのはありです)、次回の海外旅行のためだとか、あの人と喋りたいだとか、具体的な理由があるのではないかと思います。
と言っても、コスパ、タイパが悪いと思えば、迷わず代替手段を選びましょう。今時はAIが翻訳してくれるし、他の方法はいくらでもあるでしょう。  

英語に限らず、歴史であれ、心理学であれ、物理学であれ、自分の関心事に耳を傾けましょう。
始まりは偶然かもしれません。例えば、旅行で訪れた場所に深い感慨を覚え、歴史や制度を調べる。もっと知りたいと思う、どんどん深みにハマっていく、関連分野にも興味が出て来る。(テーマはどんどん変わっていくかも知れません)

一旦このループにハマると、エンドレスの楽しい時間が続いていくのではないでしょうか。  

無理に新しいことに挑戦する必要はない 

今までやったことのないことに新たに挑戦したいという場合もあるでしょう。

所謂「食わず嫌い」というのもあって、今まで関心がなかったのに、やってみたら意外とハマってしまったということもあるかも知れません。また昔は関心がなかったけど、今になって興味が出てきたというのもあるでしょう。

一度試してみて、面白かったら続ければいいし、面白くなかったらやめればいい訳です。面白くないものをやるヒマはありません。 

基礎があるものはやりやすい 

昔好きだったけど足が遠のいているものもあるでしょう。

そういったものはある程度ベースがあるので、ブランクがあっても不思議と思い出してきます。
学生時代に好きだったこと、仕事で専門知識を有していることなどは、ゼロから始めるのに比べて基礎があります。おそらくそのジャンルのモノの見方であるとか考え方を身体的に理解しているからでしょう。

ブランクを埋めていって、最新の情報にアップデートしていくのは楽しい時間です。

いくらでも広がる 終わりがない 単純に楽しい

楽しい学びには終わりがありません。理想は数珠繋ぎ。いい循環にハマるとどんどん世界が広がっていきます。

誰にとやかく言われる筋合いのものでもないですし、それを学んだからと言って世の中の役に立つわけでもない訳ですが、自分が楽しければいいじゃありませんか。これこそ究極の楽しみだと思います。

そして、可能ならば、自己満足で終わらずに、何らかの形でアウトプットしていけるといいのかなと思います。

独学の参考として本を2冊紹介します。学びの楽しさにハマってみませんか。

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この記事を書いた人

昨年定年退職した均等法1期生。
定年後もフルタイムで仕事を続けています。
定年後の不安を解消するため、お金の勉強をスタートしました。
新米のファイナンシャルプランナーでもあります。