3か月でマスターするアインシュタイン 第11回

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今回のテーマは、統一理論です。 

アインシュタインの晩年のテーマは、「重力」と「電磁気力」を統一的に記述する理論(統一場理論)を完成させることだったそうです。

実は、その後に発見・解明された「強い力」「弱い力」を含め、自然界には4つの力があります。現在の物理学では4つの力を記述するのに別々の理論が用いられていますが、ひとつの理論で説明することができれば包括的でシンプルな枠組みを得ることができます。

「すべての力を説明できる理論があるはずだ」というのは当然の思いでしょうし、物理学の発展はそのようにしてなされてきたのでしょう。

さて、番組では、そのような試みのひとつとして「超弦理論」が紹介されました。

物質の最小単位と考えられている素粒子を、大きさのない「点」として考えるのではなく、「ひも(弦)」として考え、「ひも(弦)」がさまざまな振動をすることによって異なる素粒子として振る舞うという考え方です。
存在する17種類の素粒子は弦の異なる振動として説明できるとのことです。

これはある意味イメージしやすい。例えば弦楽器は異なる振動によって違う音がでますよね。
しかも超弦理論は数学的な破綻がないとのことです。「いいじゃないの」と思いがちですが、しかしこの理論はなんと10次元でしか成立しないとのことです。

10次元と言われても想像もできません(4次元だってイメージできないですから)

しかし我々が認識できないから存在しないということではないでしょう。我々が認識できるのはせいぜい3次元だけど、実は世界は10次元でできているのかもしれないのです。

テキストにはプラトンの「洞窟の比喩」が紹介されています。

洞窟の中で首を動かせないよう拘束された囚人が、背後の火によって目の前の壁に映し出される影だけを見て生きているとしたら、その影を世界のすべてだと思ってしまっても仕方が無いでしょう。洞窟から出て、周りを見たときに初めて影は世界の一部に過ぎないことがわかるのです。
同様に、宇宙はもっと高次元で私たちはその影だけをみているのかもしれないのです。 

さて、そのような超弦理論ですが、現代の技術では検証が不可能と言われています。いつの日か宇宙の謎を解く統一理論が完成するかもしれませんが、謎に満ちた世界はとても魅力的です。

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この記事を書いた人

定年後もフルタイムで仕事を続けている均等法1期生。
定年後の不安を解消するため、お金の勉強をスタートしました。
新米のファイナンシャルプランナーでもあります。

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